頭金はいくら必要?

頭金はいくら必要?

こんにちは、皆川です。

今回は住宅ローンの頭金についてお話します。

頭金はいくらあれば十分なの?頭金なしで住宅購入できるって本当?住宅ローンの審査に響くって本当ってネットの情報に戸惑っている方も多いのではないでしょうか。

頭金を考えているうちにどんどん時間が過ぎ、子供たちと一緒に我が家で過ごす時間がどんどん短くなっていきます。

情報をぎゅっとまとめて、わかりやすく頭金について解説していきます。

目次

1.頭金はいくらあれば十分なの?

2.頭金なしで住宅購入できるって本当?

3.住宅ローンの審査に響くって本当?

4.まとめ

1.頭金はいくらあれば十分なの?

頭金(自己資金)は、住宅ローンの解説本などで物件価格の2~3割が一般的と言われています。

フラット35の利用者は1~2割を頭金として準備している人が多いです。

予め、欲しい物件の価格を調べておくと具体的な数字がわかりやすくなりますね。

また、住宅ローンを組むにあたり、土地と建物以外にかかる諸費用があります。

これは物件価格の5~10%を現金で準備する必要があります。

例えば、物件価格3000万円なら150万~300万円。

よって、必要な自己資金=頭金+諸費用となり、物件価格の25%以上は用意しておくべきと考えられます。

参考までに、国土交通省が発表している「令和元年度 住宅市場動向調査」によると、注文住宅の場合、自己資金額および自己資金比率は以下の通りとなっています。

注文住宅(土地代を含む):自己資金1,254万円、自己資金比率27.2%

☆「令和元年度 住宅市場動向調査 報告書」(国土交通省 住宅局)

https://www.mizuhobank.co.jp/external.html?site_id=3039

ここで注意すべき点は、自己資金=全貯蓄額としないこと。

住宅ローン返済開始後の生活にかかるお金について考えておくべきです。

自分達の貯蓄額から、必要な金額を引いていき、余ったものが頭金に回せる金額になります。

必要な金額の中には、子供の既に決まっている教育費、家電や車の購入、冠婚葬祭費、家族の怪我や病気など不測の事態にかかる費用などが入ります。

教育費と不測の事態のための準備金として半年分の生活費を手元に残し、残りから住宅ローンの自己資金を捻出しましょう。

ここで自己資金が足りない場合は、目標額まで貯める、物件価格を下げる、親からの贈与、住宅購入を止める等を検討しましょう。

頭金を入れる場合のメッリトとデメリットを理解した上で検討することも大事です。

【頭金を入れる場合のメリット】

・建物価格が決まっている場合、借入額が少なくて済む

・月々の返済額が減る

・金利が低くなる

・審査に通りやすくなる

・借入額を増やし、建物価格を増額できる

【頭金を入れる場合のデメリット】

・手元資金が減る

・資金を用意するのに時間がかかる場合、住宅ローンを利用する時期が遅れる

・頭金を貯めるまでの間、家賃が掛かる

頭金は、現在の貯蓄額、生活費、将来にかかる費用、住宅ローンの返済方法など多方面に影響を及ぼします。

なんとなく、気軽に金額設定するのは避けた方が良いですね。

熟考してください。

2.頭金なしで住宅購入できるって本当?

頭金なしでも住宅購入はできます。

ただし、貯蓄のあることが必須です。

貯蓄がある場合、住宅ローンの諸費用にも十分な額以上であれば、頭金を入れずに繰り上げ返済などを行って、上手に返済していく方法もあります。

繰り上げ返済の関連記事はこちら

☆繰り上げ返済、やっぱりお得!

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3.住宅ローンの審査に響くって本当?

頭金の有無は審査に響きます。

くり返しになりますが、頭金なしでも住宅購入はできますが、貯蓄のあることが必須です。

頭金を貯められない、貯金ができない人が住宅ローンを組む場合、金融機関は「この人にお金貸しても大丈夫かな?35年間返済できるかな?」って考えます。

結果、審査が通らないことも。

貯金が出来るということは、よっぽど収入が高くない限り、日々の家計を把握し、やりくりがきちんと出来ている証拠になります。

アパートの家賃代を住宅ローンに充てる考え方もありますが、貯蓄のあることが大前提です。

厳しい話になってしまいますが、貯金ができないのに、住宅ローンを組んでしまうと、早い段階で家計が回らなくなり、家を手放すことになり兼ねません。

住宅ローンのためだけに働く人生になってしまわないよう、初めが肝心です。

貯蓄が全くないのであれば、ローンの返済練習と思って毎月貯金してみてはいかがでしょうか。

また、頭金があっても返済金利はその金額によって変動します。

フラット35では融資比率が9割超えの場合よりも9割以下の場合の方が低い金利設定になっています。

民間の金融機関でも頭金の金額によって金利は変わります。

各金融機関が発表する金利は、基準金利から債務者の信頼度に合わせて引き下げしていった最小値です。

一般的に、頭金が建物価格の2割以上の場合金利が低くなると言われています。

住宅ローンはかなり高額になるので、金利のほんの少しの違いでも総返済額に何百万円もの差ができます。

やはり、頭金は準備した方が良さそうですね。

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4.まとめ

・頭金は、必要な自己資金=頭金+諸費用、物件価格の25%以上は用意しておくべき。

・頭金なしで住宅購入はできるが、貯蓄のあることが大前提。

・頭金は家計をしっかり管理できているかの証拠にもなるため、住宅ローンの審査に響く。

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