社会人一年目の皆様、一人暮らしを始めた学生の皆様
コロナ禍の中ですが、それなりに自分の生活リズムが定まってきた頃ではないでしょうか。
今の生活が自分の未来を形成していくパーツになります。
未来は自分次第。毎日を楽しく、丁寧に生活していくことをお勧めします。
さて、皆様は家を買うことや住宅ローンのことについて考える機会はありますか?
今まで家族と同居されていて、生活にかかるお金の管理は親任せだった人は多いと思います。
今、自分の判断でお金を動かす生活は、自由でとても楽しい。
でも、そこには責任が隠れています。責任を果たすことによって信用は得られます。
「あ、ごめんごめん、ついうっかり」では済まされない問題に発展することも・・・。
ここでは、日々のうっかりした行動が、将来家を買う時の住宅ローンの信用につながるというお話をします。
目次
「恋人ができた→結婚した→自分たちの家が欲しくなった
その家で作る将来の生活を想像すると夢は膨らむばかり」
「ところで、家って、買ったらいくらかかるのだろう」
「貯金はあまり無いから、住宅ローンを組もう」
「あ、ローンには審査があるらしい」
【住宅ローンの審査】
自分が住むための住宅購入用の融資を希望する際、借入金額に対して返済能力があるかどうかを銀行や信用保証会社が2段階で審査します。
1回目 事前審査(仮審査): 銀行などの金融機関が各金融機関の基準で行う
審査期間 数時間~1週間
2回目 本審査 :信用保証会社等が行う
審査期間 1週間~1か月
事前審査を通過しても本審査で通らないこともあります。
また、健康で、安定した仕事と収入があれば、住宅ローンは組めると思われがちですが、一見同じ条件の人でも、人によっては明暗が分かれることもあります。
2. 審査が通らない原因
「自分が約束を守ってちゃんと返済する人かどうか判断されるらしい」
「自分はきっと審査も大丈夫だと思うけど、通らない人ってどんな人だろう」
【審査が通らない原因】
・借入希望額に比べて資産や年収が足りない
・借金したことがある
・債務整理をしたことがある
・まだ、返済できていないローンがある
・健康面に問題がある
・・・など、他にも沢山あります。
一般的には、審査内容について教えてくれません。
「通らない理由は教えてくれないのか」
「でも、個人信用情報を取り寄せて確認ができるみたいだ」
【個人信用情報】
個人信用情報は、これまでに支払ってきたローンの借り入れや返済状況、クレジットカードの利用履歴など、様々な金融履歴が掲載されています。銀行や貸金業者、クレジットカード会社等がその情報を共有しています。
本人開示制度があり、自分の金融履歴は確認できます。
以下の情報センターに連絡すると、ネットや郵送などで簡単に取り寄せられます。情報センターによっては掲載されている情報が違うこともあるので、3つ全部から取り寄せることをお勧めします。
株式会社 シー・アイ・シー (CIC)
全国銀行個人信用情報センター(KSC)
株式会社 日本信用情報機構 (JICC)
3. 審査に通らないかもしれない行動
「あ、携帯電話代、払い損ねたままにしていたことあったな」
【審査に通らないかもしれない行動】
支払いの遅延・未払い : クレジットカード, カードローン, 自動車ローン
携帯電話・スマホ代
滞納または未払い : 家賃
奨学金
返却を遅延または未払い: DVDやCDのレンタル
「こんなことも、ローンの審査項目に入るとはびっくりだ」
「他の項目も、ちょっとうっかり忘れていたとか有りそう」
「これでは将来家が買えないかもしれないぞ」
「それどころか、家族の信用も失いそうだ」
4. 対処策を講じてローンを通す
「あの時は銀行口座を切り替えているタイミングだったから、うまく支払いが出来なかったのだが、
後になってこんなに影響が出てくるなんて思ってもみなかった」
「どうしよう」
【対処策】
一度個人信用情報に記載されると、問題情報が更新されるにはその内容によりますが、1~10年ほどかかります。金融事故情報は5年間掲載されます。よって、おおむねその掲載期間が終わるのを待っていれば解決します。また、過去のミスの回数が少なかったり、故意でない場合は書類提出の際に、なぜそうなったか、今後どうやってその事態を防ぐのかを明記したものを付けると金融機関側の心証も良くなります。
そして、新たにミスをしないように、生活を見直し努力することが必須です。
「信用を取り戻すのに何年もかかるなんて、知らなった
これからは、何事も丁寧に確認しながら生活していこう
そして、このことを自分の子供にはちゃんと教えてあげよう」
5. まとめ
住宅ローン審査は、事前審査と本審査の2回あります。本人が認識している原因があるなら、事故情報掲載期間の終了を待ちましょう。その間も新たな借金を作ったり、支払いミスをしないことは必須です。軽微な原因のときは、その理由を説明し、対策をしっかり講じた文書を提出書類に添付しましょう。そして、繰り返すことのないように生活を改めましょう。
今のあなたの生活次第で、あなただけでなく家族の将来も明るくします。
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