住宅ローン減税、自分の年収だと実際いくら戻ってくるの?

住宅ローン減税、自分の年収だと実際いくら戻ってくるの?

こんにちは、皆川です。

住宅ローン減税、「自分の年収だとどれくらい戻るのかな?」と知りたい方は多いのではないでしょうか?

今回は、異なる収入で住宅ローン減税が実際いくら戻ってくるのかシミュレーションしてみます。

目次

1.住宅ローン減税、年収400万円だと実際いくら戻る?

2.住宅ローン減税、年収500万円だと実際いくら戻る?

3.住宅ローン減税、年収700万円だと実際いくら戻る?

4.年収が高い方が住宅ローン減税の恩恵を受けやすい?

5.まとめ

1.住宅ローン減税、年収400万円だと実際いくら戻る?

まず、住宅ローン減税の要件を簡単におさらいしましょう。

注文住宅の場合、2021年9月30日までの請負契約であれば13年特例が対象になります。

住宅ローン減税関連記事はこちら

☆住宅ローン減税、いつまで?

https://ietateru-consul.com/blog/2015/

・年末時点における住宅ローン残高の1%(借入当初から10年間)

・建物部分の取得価格×2%÷3(借入から11年目から13年目まで)

・所得税額+住民税額(住民税から控除される金額の上限は136,500円)

・最大控除額 年間40万円(認定長期優良住宅等を取得した場合は年間50万円)

シミュレーションの設定は以下の通り。

夫の収入:400万円

妻の収入:扶養内

子供:16歳以下

借入額:3,000万円

建物の取得価格:1,500万円

返済期間:35年

借入金利:1.35% 全期間固定金利

返済方法:元利均等返済

ボーナス返済:なし

月々の返済額:約9万円(返済開始2021年4月)

この設定でざっくり試算していきます。

【1年目~10年目】

16.5万円(➅)< 29.2万円(①) ⇨16.5万円

【11年目~13年目】

10万円(➄)< 16.5万円(➅)< 18.4万円(②)

10万円(➄)< 16.5万円(➅)< 17.3万円(➂)  

10万円(➄)< 16.2万円(④)< 16.5万円(⑥)⇨10万円

☆住宅ローン減税合計 約195万円

2.住宅ローン減税、年収500万円だと実際いくら戻る?

年収が500万円の場合、同じ設定でざっくり試算していきます。

  • 住宅ローン残高の1%(1年目):(3,000万円 – 81万円)× 1%  ≒  29.2万円
  • 残高の1%(7年目):(3,000万円 – 108万円×6年-81万円)× 1% ≒  22.7万円
  • 残高の1%(8年目):(3,000万円 – 108万円×7年-81万円)× 1% ≒  21.6万円
  • 残高の1%(9年目):(3,000万円 – 108万円×8年-81万円)× 1% ≒  20.6万円
  • 残高の1%(10年目):(3,000万円 -108万円×9年-81万円)× 1% ≒  19.5万円
  • 残高の1%(11年目): (3,000万円 -108万円×10年-81万円× 1%≒18.4万円
  • 残高の1%(12年目): (3,000万円 -108万円×11年-81万円)× 1%≒17.3万円
  • 残高の1%(13年目): (3,000万円 -108万円×12年-81万円)× 1%≒16.2万円
  • 建物部分の取得価格×2%÷3 : 1,500万円 × 2% ÷ 3 = 10万円
  • 所得税額+住民税額 = 約23.7万円

【1年目~6年目】

23.7万円(⑩)< 29.2万円(①) ⇨ 23.7万円

【7年目】

22.7万円(②)< 23.7万円(⑩) ⇨ 22.7万円

【8年目】

21.6万円(③)< 23.7万円(⑩) ⇨ 21.6万円

【9年目】

20.6万円(④)< 23.7万円(⑩) ⇨ 20.6万円

【10年目】

19.5万円(➄)< 23.7万円(⑩) ⇨ 19.5万円

【11年目~13年目】

10万円(⑨)< 18.4万円(➅)< 23.7万円(⑩)

10万円(⑨)< 17.3万円(⑦)< 23.7万円(⑩)   

10万円(⑨)< 16.2万円(⑧)< 23.7万円(⑩)  ⇨ 10万円

☆住宅ローン減税合計 約256万円

3.住宅ローン減税、年収700万円だと実際いくら戻る?

年収が700万円の場合、同じ設定でざっくり試算していきます。

  • 住宅ローン残高の1%(1年目): (3,000万円 – 81万円)× 1%  ≒  29.2万円
  • 残高の1%(10年目):(3,000万円-108万円×9年-81万円× 1%  ≒  19.5万円
  • 残高の1%(11年目): (3,000万円-108万円×10年-81万円)× 1%≒ 18.4.万円
  • 残高の1%(12年目): (3,000万円-108万円×11年-81万円)× 1%≒ 17.3万円
  • 残高の1%(13年目): (3,000万円-108万円×12年-81万円)× 1%≒ 16.2万円
  • 建物部分の取得価格×2%÷3 : 1,500万円 × 2% ÷ 3 = 10万円
  • 所得税額+住民税額 = 約50万円

【1年目~10年目】

29.2万円(①)< 50万円(⑦) ⇨ 29.2万円

2年目~9年目、略。

19.5万円(②)< 50万円(⑦) ⇨ 19.5万円

【11年目~13年目】

10万円(⑥)< 18.4万円(③)< 50万円(⑦)

10万円(⑥)< 17.3万円(④)< 50万円(⑦)   

10万円(⑥)< 16.2万円(⑤)< 50万円(⑦)  ⇨ 10万円

☆住宅ローン減税合計 約273万円

所得税と住民税の合計は、実際は、各家庭の所得控除額によって異なります。

この計算値は目安として、参考にしてください。

4.年収が高い方が住宅ローン減税の恩恵を受けやすい?

年収別に住宅ローン減税を比較してみます。

年収400万円: 約195万円 

年収500万円: 約256万円 

年収700万円: 約273万円 

明らかに、年収が高い方が住宅ローン減税の恩恵を受けていますね。

年収が高くなると、所得税額や住民税額も高くなるため、この様な結果になります。

5.まとめ

・住宅ローン減税によって数百万円戻ることがわかった。

・同じ借入額ならば、年収が高いほど、住宅ローン減税の恩恵を受けることがわかった。

住宅ローン減税は「税額控除」です。

よく聞く「所得控除」は必要経費のように「所得金額から一定額を差し引くもの」。

「税額控除」は「最終的に計算された、収める税額から一定額を差し引くもの」。

サラリーマンは節税が難しいですよね。

住宅ローン減税なら払う税額を減額できる、収入が増える素敵な制度です。

年収に関係なく、利用して老後の資金を増やしましょう。

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☆住宅ローン減税と収入合算、持分割合に注意!

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最後まで、お読みいただきありがとうございました。

各家庭で控除額が異なります。

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