親子ローンって実際どうなの?親子で組む「ペアローン」「リレー返済」のメリット・デメリット

親子ローンって実際どうなの?親子で組む「ペアローン」「リレー返済」のメリット・デメリット

二世帯住宅の住宅ローンを組むことを検討している方の中には、親と子の二世帯で住宅ローンを組むことができる「ペアローン」「親子リレー返済」が気になっているという方もいるでしょう。では、実際に親子で組める住宅ローンはどんな種類があるのでしょうか?また、親子ペアローンやリレー返済はどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか?

親子ローンとは?

親子ローンとは、親と子の二世帯で組むことができる住宅ローンのことを指します。基本的には、親と子が同居していることが前提となっており、二世帯住宅や今ある自宅の立替えの際に使われることが多いようです。1つの物件に対して親と子が互いに連帯債務者や連帯保証人となり、2世帯で一緒に支払っていくという形になっています。

親子ローンには、「親子ペアローン」と「親子リレー返済」の2種類があります。それぞれに違いがあるので、ここからはその内容についてみていきましょう。

親子ペアローン

親子ペアローンとは、親子で2本の住宅ローンを組むという方法です。それぞれ異なるローンを組み、お互いが連帯保証人になり、どちらも同時にローンの返済を行っていきます。そのため、団体信用生命保険は親子ともに加入する形となります。

親子リレー返済

親子リレー返済とは、親が契約した住宅ローンに対して、子どもが連帯債務者となる方法です。まずは親が返済を行い、親が亡くなった後の残債は子どもが引き継ぐ形となります。そのため、団体信用生命保険は子どもに適用されます。

親子ローンのメリット

では、親子ローンを組むことは通常住宅ローンに比べてどのようなメリットがあるのでしょうか?

親の年齢が高くてもローンが組める

親子ローンの1番のメリットは、親の年齢が高くても住宅ローンを組むことができるという点です。二世帯住宅を考える時には、親が高齢になっていることが多く、新たに建てたいと思っても65歳以上になると住宅ローンを組むことが難しくなります。しかし、親子ローンの場合は子どもが連帯債務者や連帯保証人になるため、親の年齢制限が70歳まで引き上げられます。そのため、通常なら住宅ローンを組めない方でも融資を受けることができるのがメリットと言えます。

1人で組むより大きな金額になる

住宅ローンを組む際には、自分の所得によって上限額が決められます。そのため、1人の所得で融資を受けるよりも2人の収入で考えた方が、より大きな金額の融資を受けることができます。二世帯住宅の場合、敷地面積が広くなったり設備にお金がかかってしまうというケースもあるので、より限度額が高くなることによって理想のおうちを見つけやすくなるでしょう。

親子ローンのデメリット

親子ローンはメリットもありますが、やはりデメリットも多く存在します。そのため、ここからは親子ローンのデメリットについて見ていきましょう。

ローンが払えなくなるリスク

通常の住宅ローンの場合、1人分の収入をもとに限度額が定められますが、親子ローンの場合は2人分の収入を元に限度額が決められます。そのため、より大きな融資を受けることが可能となります。しかし、住宅ローンの支払いをしている途中で何かしらのトラブルが発生した場合、支払いが苦しくなってしまうこともあるでしょう。その上、単独の住宅ローンであれば家族で助け合って支払いをしていくことができますが、親子ローンはお互いに返済を抱えているので、援助しづらい状況となってしまいます。

名義変更が難しい

住宅ローンは名義変更が難しいです。そのため、もしローンを支払う途中で親との別居を考えたり、別の家を建てたいとなった時に面倒な手続きを行わなければいけなくなります。その上、実際に申請が通るか分からないので、不便に感じることもあるでしょう。

相続のトラブルが発生しやすい

親子ローンで購入した自宅には抵当権がつきます。そのため、同居している子が相続の対象となります。子どもが複数いる場合、どのように財産分与を行って相続をするのかで揉めることも多くあるようです。親子ローンで住宅を組む場合は、事前に子ども同士でその点について話し合いをしておく必要があるでしょう。

まとめ

いかがでしたか?親子で一緒にローンを組むことによって、年齢が高い方でも融資を受けることができますし、借入の上限金額を増やすことができるので、魅力的に感じる人は多いでしょう。しかし、親子で住宅ローンを組むと、共倒れになってしまったり、返済中にトラブルが発生してしまうことも考えられるので、事前にデメリットを理解した上でしっかりと対処方法を考えておく必要があります。無駄なトラブルを避けたいのであれば、住宅ローンは一本にしておく方が無難と言えます。

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