自宅を購入する時、大半の方が住宅ローンを利用して支払いを行うでしょう。その際によく利用される方法として、住宅ローンのボーナス払いがあります。ボーナス払いは毎月の支払い額を大きく下げることができるため、普段の生活の負担を減らして自宅を購入することができるので、お得に感じているという方が多いようです。しかし、実際に住宅ローンの支払いをボーナス払いにした方の中には、「支払いがきつい」「ボーナス払いにしなければよかった」と感じている人もいます。そこで今回は、住宅ローンのボーナス払いがきついと感じる理由についてご紹介していきます。
1.住宅ローンのボーナス払いとは?
2.ボーナス返済がきつくなってしまう理由
3.まとめ
住宅ローンのボーナス払いとは、毎月のローンの返済とは別に6か月ごとに年2回の支払いを行うという方法のことを指します。ボーナス払いを選択した場合、年2回のボーナス月には、普段払うべきローンの金額とボーナス払い分の金額を両方支払う必要があります。そのため、イメージ的には、毎月一定額の返済を行うローンと、まとめて大きな額を返済する年2回のローンを2つ組むイメージとなります。
ただ、年間に支払わなければいけない元本の金額はどちらのローンの組み方でも変わらないので、ボーナス月にまとめて支払いを行うことによって、毎月の支払い額を下げることができ、普段のローンの負担は軽く感じるでしょう。
ボーナス払いでローンを組んだ方の中には、「ボーナス払いにしたことで返済が大変」と感じている方も多くいるようです。では、どうしてボーナス払いはきついと感じてしまうのでしょうか?その理由について見ていきましょう。
住宅ローンの利息は、元本の金額に対するパーセンテージで計算を行います。そのため、元本が減ればより利息を小さくすることができるということです。しかし、ボーナス払いの場合は月々の返済金額が少なくなってしまうので、通常の支払い方法に比べて元本の減り方が遅くなります。そのため、利息は通常の支払い方法に比べて大きくなります。
住宅ローンは最長の35年で設定するという方が多いと思いますので、これだけ長い年月で支払いをしていくと、その差額はどんどん大きくなってしまいます。そのため、利息も含めどれくらいの差があるのかを理解しておかなければ、ボーナス払いにすることによって必要以上に住宅ローンを支払わなければいけないこととなります。
ボーナス払いを選択することによって、月々の支払い金額を下げることができるので、普段の生活は楽になるでしょう。しかし、負担を減らした分はボーナスの時に支払わなければいけません。ボーナス払いで設定した金額ともらえるボーナス額によっては、ボーナス分をほとんど住宅ローンに回さなければいけないということになりかねません。そうすると、大きな出費の予定があったとしても毎月一定の金額を貯金して購入する必要が出てきます。そのような対処をするのであれば、わざわざ住宅ローンをボーナス払いにして月々の負担を軽くした意味を感じられなくなってしまいます。
住宅ローンをボーナス払いにしてきついと感じる最大の理由は、ボーナスがなくなってしまうことです。特に近年、新型コロナウイルスの影響によって思うように利益を伸ばすことができていない企業は、社員のボーナスをカットすることによって毎年の経費を削減して会社を運営しようと考えるところも増えているようです。このように会社が苦しい状態となり、ボーナスの金額が減らされたりなくなってしまうと、ボーナス払いで返済する予定だった金額を貯金などからまかなう必要があります。ボーナス月には普段の返済金額と別に大きな金額を設定するというケースが多いので、負担が大きいと感じる人は多いようです。また、ボーナス払いにしていると、今の会社に不満があってもボーナスが確定している企業にしか転職をすることができず、不自由さを感じるという方も多くいるようです。どれだけ大手企業でも、いつどのような状況に追い込まれて会社が倒産してしまったり、ボーナスが出なくなってしまうかは分からないので、ボーナス払いにすることによって万が一の際に自分の首を締めることになってしまうでしょう。
いかがでしたか?住宅ローンのボーナス払いは月々の負担を軽くすることができるので、魅力的な支払い方法に見えますが、ボーナス払いにすることによって支払いがきつくなったと感じる人も多くいるようです。ボーナス払いにすることで、結果として支払金額は大きくなってしまいますし、ボーナスがなくなった時の負担が大きくなってしまうので、おすすめできる方法ではありません。住宅ローンを組む時には、長期間安心して支払っていけるのかどうかを考えましょう。
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